10. 売り専の同僚との性行為
どちらかっていうと俺、ノンケよりのバイセクシャルって自分のこと思うときがあります。
そもそもこの業界に飛び込んだのは情けない話しですけど、仕事が自分に合わなかったから。
辞めたはのはいいんだけど、生活資金も底を尽きってありがちなストーリー・・・
それこそNo1ホストになれるような洗練された容姿だったら、わざわざ売り専業界のドアは叩かなかったと思うんです。
顔もカラダも標準体系、敢えて言うなら身長は高めでそれなりの体重です、でも犬顔って言うんですか?
「出張ホスト」の求人募集要項に「地味な方が、ウケが良い」ってあって、もしかしたらゲイ業界でそこそこ売れるんじゃないかっていう、不確かな確信みたいなものが俺をウリ専の世界へと誘ったんでしょうね。
最近お客さんとのプレイにも慣れてきたせいか、心もカラダも男性に対して開放的になってきてるんです。
なんか怖いんですけど俺、どんどん男の逞しいカラダと隆々とした筋肉に惹かれていっているような・・・
うちの店にはジャニ系からハーフ、イモ系やらSG系まで幅広い売り専ボーイが在籍していて、同僚のプロフィールを見ていてちょっと想像したら下半身が反応する時もあるんですよ。笑。
まあ正直ボーイ同士(この場合も同僚って言うのかな?)の交流ってうちはほとんど無いんですけどね。
お店で待機しながらお客さんを待つ店舗型の売り専じゃないから、3Pなどを除いてはそもそも売り専ボーイ同士鉢合わせする機会が少ないんです。
ウリ専業界って奥が深くて、売り専として働く上でのルールが暗黙の了解で存在しているんです。代表的な例はヤミケンと言って、店を通さずにお客さんと合うこと。これは絶対のルール違反ですが、店によっても売り専ボーイの管理を徹底しているところもあれば、ルーズな店も存在します。
うちの店ではボーイ同士の色恋沙汰は基本御法度です。基本売り専はノンケの俺みたいにガチで男に染まりきっていない人もいますが、圧倒的にゲイの本物(モノホン)の売り専ボーイが多い訳ですよ。
そうなると売り専ボーイ同士で軽い火遊びをしちゃうのも出てくるし、2人がカップルになって店を去るパターンなどもとても多いんです!
結局困るのはお店側なので、そのへんの売り専ボーイ管理はとても厳格なんです。
そんなことを言いつつ、俺も実は気になってる奴がいるんです、っというかアプローチがすごくて、源氏名を出しちゃまずいので、仮に内勤のY君としましょう。
ミーティングに出るとオーナーもですが必ずおしりを触ってきます。
彼リードがとても上手いんです・・・自分が男性未経験でこの業界に入ったからか、お客さんを取り始めてからも緊張の連続。
お店に在日のチョンじゃねぇ~かってクレームが一度来たことがあり、その時たまたま事務所に居合わせたのがY君なんです。
彼は根っからのゲイで、内勤としても売り専としてもこの道も長かったので、相談をしたところ指導を買って出てくれたって訳です。
それが最初の同僚の売り専ボーイとの肉体関係でした・・・
シャワーの浴び方から、ベッドに行くタイミングの持っていき方。それだけじゃなくて、舌の微妙な動かし方からバキュームフェラ時の視線のぶつけ方まで・・・
今の俺のテクはY君譲りと言っても過言じゃないですね。Y君は某アイドル芸能人に似ていることもあり、結局俺は完全に我を忘れて女になっていた訳ですが。笑
正直女性にもこのテクニックは使えると思います。
仕事だからリピーターには好きになったとか、言えば落ちるからゴム生でガンガンイケイケで頑張るようにと指示を受けました。
基本売り専ボーイ同士でさかり合うことは、そこまで頻繁じゃあないですよ。
バックグラウンドは違えど、重い十字架を背負って生きている奴らも多いので、売り専同士殆ど関わり合わないか逆に戦友(もしくは家族)のような友情で結ばれるパターンが多いですね。
お互いの素性も本名も知らなくても、どこかで分かり合えている。
男性に体を売っている売り専としての小さなプライドが、性欲を飛び越えて結びつける絆みたいなもの。
何とも形容が難しいですけど、そんな感じです。
まあ巷では店の内勤が売り専ボーイを盗み食いしたとか、元気な売り専ボーイ達が日々の憂さを晴らすべく和姦に励んでるなんて話しも聞きますけどね。
気持ちは分かるんですよ、やっぱり容姿も体系もいい若い男とやった方が、そりゃ気持ちいいですもんね。
だけどあまり派手に周りの売り専ボーイと関係を持ってしまうと、どこからか噂が立ち込め、某巨大掲示板に妙な書き込みが出現したり、性病に羅患してしまったり・・・
下手したら売り専人生が終わることだってあります。まあ実際はコソコソ隠れながら、おしゃぶりをする程度でしょう。
因みにうちの店のオーナーは以前、飛ぶ鳥を落とす勢いで売り専業界を渡り歩いていた強者なんです。「僕はもう年だから売れないよ~」なんて控えめな発言とは裏腹に、凛々しい顔立ちと真っ直ぐな歯並びが印象のオーナー。
俺よりも一回り以上年齢が上なのに、オーナーの方が格段に若々しく見える現実は若干腹立たしいものがあります。
整形大国の韓国で整形とかホルモン注射とかしているのかな?
なんと彼は現役時代、お店の新人売り専ボーイをわざわざ買っていたらしいんですよ、正直今もみたいですけどね。笑。
堂山一のウリ専ボーイが、お金を出して売り専ボーイを抱くんです、ネコもタチもできるそうで根っからのゲイなんですね。
こんな非日常の一コマの中で、新人売り専ボーイの恥じらいのある初々しさ、そして不器用だけど一生懸命な姿に過去の自分を重ね合わせ、初心を再確認する。
確かに初心忘るべからずって諺もあるし、そこから全ては始まったんだからなあ・・・
俺はこの話を聞いて涙がホロリと頬を伝ったのを覚えています。
ベッドの上でも慣れが先行して、サービスがなあなあになってしまう俺はまだまだプロ意識が足りないんだなと、心をガツンとヤられました。
どんな嫌な思いにも耐えて初心を忘れずに、プロの仕事と思いながら仕事終わりのビールにうつつを抜かしているのでした。
同僚との行為は以上で、次は3P経験1へ